ちくわ

ちくわにきゅうりを入れるとうまい

趣味を通じた発見と気づき

この投稿は Pepabo Managers Advent Calendar 2018の11日目の記事です。
前回の記事は@mayotoさんの「バリュー・カード」でした。

実にこのブログを更新するのは 1 年以上ぶりとなります。この 1 年間で難病にかかって文字通り無力になったり、現在の職場では部署のマネージャーというポジションに就かせて頂いたりと、公私ともに記憶に残る年となりました。

さて、上記にリンクしたブログ先をみて頂くとわかるように、クライミングを趣味としています。
この趣味は 10 年以上も続いているわけですが、スポーツや健康としての嗜みであればクライミングである必要はないのであり、今回はなぜそこまで長く続けていけているのか、自分の中で何に惹きつけられ魅力に感じているのかひたすら語ってみます。

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評価可能な成長

クライミングは自然(アウトドア)と施設(インドア)、どちらもたくさんの課題(登るコースが決まっておりそれを課題と言う)があり、課題にはグレードと言われる難易度がある程度決まっています。 グレード自体は誰か(あるいは一定数以上の意見で)決めた目安ではあるのですが、少なくとも今目の前にある課題に対しては「できた」か「できなかったか」に別れます。前回できなかった課題が登れたり、少なくとも一手でもより先へ登れたことは成長であり、当然、難易度が上がれば上がるほどその一手が非常に嬉しいものになります。

ゴールや達成度が明確なため、目標も決めやすく、「今日は難易度ほにゃららの課題を n 個登る」という定量的なものから、「今年はあの有名課題を登る」という個人プロジェクトにすることもできます。自分の中で決めたラインとはいえ、達成できれば本当に嬉しいし、達成できなければ次回はなんとかしてやろうと思ったりして、その緩急が中毒を生んでいます。

問題対私たち

クライミングは基本一人競技ではありますが、一緒に課題を登る人たちと「セッション」と言う形で一緒に同じ課題に対して登ることがあります。その時は課題に対してどうしたら対処できるかを文字通りあーだこーだ言いながらセッションして行くわけですが、この「対誰か」ではなく「対課題」に対して一緒に向き合って文字通り課題解決していくという流れが個人的にともて好きです。物理的な構図も「問題(課題・壁)対私たち」となります。

ちなみに、コンペという形で他者と競うことも可能であり、オリンピックはその最たるものになるかと思います。自分との戦いにもできるし、誰かと競うこともできるので、この自由度も魅力の1つです。

心理的安全性

これは、その場に居合わせた人達やインドアであればジムの雰囲気にも依存しますが、なんども課題にチャレンジしていると、周囲(全く知らない人)から応援の声を聞けることが多々あります。最初は驚きましたが、時には大声援をもらってゴールした時の場の一体感はやはり他では味わえないものですし、そのゴールした人物が自分であれば尚更です。

集中して何かに取り組んでいる状態を応援してくれるということがどういう事なのか、体感できます。あともちろん僕自身誰かが頑張っている姿を見るとつい声をかけますし、そうすると周囲も声をかけやすい空気ができるし良いサイクルが生まれたりします。


・・・他にも挙げていくとキリがないし、他の趣味でも同様の事があるかもしれませんが、これらの要素を持ちつつカジュアルに仕事終わりに遊べて(現在都内にはインドアジムがたくさんできている)、身体を動かせるなどの条件を揃えていくと、少なくとも僕にとって、十分長く続けるに値する価値はあるようです。

そして、項目を挙げて書いてみると、(若干のこじつけは認めつつ)今仕事でも必要な要素が別の形でどういったことなのかを体感できているのではないかと発見がありました。本などを読んで頭で理解しても、実際どういうことなのかというのを何らかの形で体感してみるのは、理解の助けになります。そういった意味でも、仕事や家庭以外で自分の居場所みたいなものがあると、色々メリットは大きいなと常々思ったりしています。

ペパボは(そう多くの職場を渡り歩いてきたわけではないですが)比較的本気の趣味を持っている方も多いし、このような様々な要素がペパボというカラー・社風やサービスの魅力を出しているんじゃないかなと考えたりしました。

冒頭に書いた通りマネージャーというポジションについてはまだ間も無く、まだまだ研鑽する日々が続きます。さらなるヒントを得るためにもこれからもクライミングを頑張るぞ!?

アドベントカレンダーの明日は @atakaP の 「SUZURIで2018年クリエイターさんに起きた奇跡を紹介する部長アワード発表」です!